散歩中に急に犬が座り込んだり、伏せて動かなくなってしまった――
そんな経験、ありませんか?
「どうして?」「どこか悪いの?」と不安になる飼い主さんも多いはず。
この記事では、犬が散歩中に動かなくなる主な原因と、それぞれの対処法について詳しく解説します。
よくあるケースから注意すべきサインまで、犬の気持ちに寄り添いながら見ていきましょう。
目次
1. 散歩中に犬が動かなくなる原因とは?
1-1. 疲労や暑さ・寒さによる体力低下
犬も人間と同じように、長時間の運動や気温の影響で疲れてしまいます。
特に子犬やシニア犬は体力が限られているため、急に座ったり伏せてしまうことがあります。
また、夏場は熱中症リスク、冬場は寒さで筋肉がこわばるなど、気温によるストレスも見逃せません。
対処法:
・無理のない散歩時間にする
・夏は早朝や夕方に行く、冬は服を着せるなど工夫を
・座り込んだら無理に引っ張らず、少し休ませる

我が家のこむぎは、暑いのが苦手なので、気温が高くなってくると歩かなくなることもあります。夏など高気温の日はアスファルトがかなり高温になるので肉球のケアも大事ですね。
1-2. 怖さや不安からその場に止まる
初めて通る道、聞き慣れない音、すれ違う人や自転車など、「怖い」と感じたとき、犬はその場に固まることがあります。
特に警戒心が強い犬や、過去にトラウマのある子は、パニックになる前に“止まって考える”選択をすることがあります。
対処法:
・無理に進ませず、少し距離を取って落ち着かせる
・怖がっている対象を確認し、次回は避けるルート選びを
・慣れるまで抱っこや声かけもOK

知らない場所では急に立ち止まることもありますが、「おいで」と声をかけて一緒に歩くと、安心して再び動き出すことも。
1-3. 気になる匂いや場所に夢中になっている
地面の匂いをクンクン嗅ぎながら、そのまま座り込んでしまうこともあります。
これは、犬にとって「情報収集」や「マーキングの準備」など、とても自然な行動です。
対処法:
・少しの間は見守る(犬にとって大切な時間)
・あまりにも長い場合は声をかけて気を引く
・「おいで」などの声がけでメリハリをつける

どうしてもクンクンしたい電柱の前では、スルーしようとしても頑なに動かずしばらく動かないのも“あるある”です(笑)
1-4. 甘えている・注目を引きたい
「動かない=飼い主が注目してくれる」と学習している場合もあります。
特に、抱っこやご褒美をもらった経験があると、「座ればいいことが起きる」と覚えてしまうことも。
対処法:
・無理にかまわず、歩き出したときに褒める
・おやつで気を引くのは“歩いたらご褒美”のタイミングで
・「座れば抱っこ」というパターンを繰り返さないことも大切

ついつい甘やかしそうになりますが、習慣化させないことが大事ですね!
1-5. 体調不良や足の痛みのサイン
足裏にトゲが刺さっていたり、関節や筋肉の不調がある場合、「歩くのがつらい」というサインとして動かなくなることもあります。
また、熱中症や低血糖など、急な不調の場合も同様の行動が見られます。
対処法:
・肉球・足まわりをチェック(異物や傷がないか)
・息遣い、震え、よだれなど他の症状がないか確認
・少しでも異常を感じたら、早めに動物病院へ

いつもと違う様子が見られたら、無理はさせず、時間が経っても様子がおかしいようであれば病院に連れていきましょう。
2. 散歩中に動かなくなったときの対処法まとめ

状況 | 対処法 |
---|---|
暑い・疲れた | 休憩、水分補給、日陰へ移動 |
怖がっている | 無理に進ませず、安心できる場所へ誘導 |
匂いに夢中 | 少し時間を取って観察し、声かけで切り替える |
甘えている | 歩いたときに褒める、一貫性のある対応を |
体調不良の疑い | 肉球や様子を確認。異常があれば病院へ |
まとめ|「なぜ歩かないのか」を読み取ってあげよう
犬が散歩中に急に座る、伏せる、動かない――。
その行動の裏には、疲れ・不安・本能・甘え・不調など、さまざまな理由が隠れています。
大切なのは、「歩かない=困った行動」と捉えるのではなく、理由に気づき、必要な対応をすること。
愛犬の小さなサインを見逃さず、安心できる散歩時間を一緒に楽しんでいきましょう。
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