エッセイ・つぶやき こむぎとの思い出や日常 暮らしと心の整え方 飼い主としてわたしらしく

そろそろ雨が降りそうで、犬と家にいる

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朝は晴れていたのに、昼すぎから空が暗くなってきた。
雨が降る前の、あの少し湿った風。
こむぎはいつもより静かで、窓のそばでじっと外を見ている。

「梅雨入りも近いかもね」と話しかけても、もちろん返事はない。
ただ、私の声を聞いて振り向くと、こむぎはそのまま、こちらに近づいてきて、足元で丸くなる。
散歩に行けなさそうな日でも、不機嫌になることもなく、あきらめたように眠るのがすごいと思う。

最近、セラピードッグの話題を目にすることがあった。
施設や病院で、犬が人に寄り添って、気持ちを落ち着かせてくれるらしい。
特別な芸をするわけでもなく、ただそばにいることで、人の役に立つ存在。

それを見て、ちょっと思った。
うちのこむぎも、そういうところがあるかもしれない。


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たとえば、仕事でミスして落ち込んだ日とか。
忙しくて、家の中も自分の気持ちもごちゃついているとき。
そんなときに限って、こむぎは少し距離を詰めてきて、じっとこっちを見ていたりする。
しゃべれないけれど、なんとなく空気を読んでいる気がする。

犬って、そういう察し方がうまいのかもしれない。


おわりに

梅雨はちょっと苦手だ。洗濯物も乾かないし、散歩にも出られない日が続く。
でも、家の中で犬と過ごす時間が少しだけ長くなるのは、悪くないとも思う。

何か特別なことがなくても、そばにいてくれる存在はありがたい。
犬がそういう役割を果たしてくれることって、けっこう多いと思う。

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