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犬の熱中症を防ごう!原因・症状・予防法をやさしく解説【2025年版】

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毎年、夏になると増える「犬の熱中症」。
人間より暑さに弱い犬たちは、室内でも簡単に熱中症にかかってしまうことがあります。
特にここ数年は、猛暑日が続く夏が多く、「気づいたときにはもう手遅れだった」というケースも。

この記事では、犬の熱中症の原因・症状・予防法・もしものときの応急処置まで、わかりやすく解説します。
大切な“うちの子”を守るために、今できることを見直してみましょう。

1. 犬が熱中症になる原因とは?

犬は人間のように汗をかいて体温を調整することができません。
そのため、気温や湿度の上昇、通気性の悪い場所、直射日光などによって体温が急激に上昇しやすいのです。

特に注意したいのが以下のような環境です:

  • 気温25℃以上・湿度60%以上の部屋
  • 風通しの悪い室内
  • 日差しの強い日中のアスファルト
  • 車の中(短時間でもNG)

犬は飼い主よりも地面に近い位置で生活しているため、実際に感じている暑さは私たちより高いことを忘れずに。

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朝は涼しいと思って出かけても、帰る頃には猛暑に…なんて日も多いですよね。こむぎとの散歩は、最近すっかり早朝か夜にずらしています。

2. 熱中症のサイン|こんな症状が出たら危険!

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犬が熱中症になったとき、いち早く気づいてあげることが命を守る第一歩です。
以下のような症状が見られたら、すぐに対応を。

  • ハァハァと激しい呼吸(パンティング)
  • よだれが多い、泡状のよだれ
  • 舌や口の中が赤くなる
  • 元気がない・フラつく
  • ぐったりしている・意識がもうろうとしている
  • 嘔吐・下痢・震え
  • 呼びかけても反応がない

症状が進行すると、けいれんや意識不明、命に関わる状態になることもあります。

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うちのこむぎは暑さに弱く、暑い時期は少し散歩しただけですぐパンティングし始めます。
早めに気づいてあげて無理させないことが重要ですね。

3. 熱中症になりやすい犬のタイプと注意が必要な環境

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どんな犬でも熱中症になる可能性はありますが、特に注意が必要なタイプがあります。

● 熱中症リスクが高い犬の特徴

  • パグ、フレンチブルドッグなどの短頭種(鼻が短い犬)
  • 子犬やシニア犬
  • 太り気味の犬
  • 心臓や呼吸器に持病がある犬
  • 暑さに慣れていない(寒冷地出身など)

● 注意が必要な環境

  • 日当たりのいい部屋(エアコンなし)
  • 散歩中のアスファルト(夕方でも温度が高いことあり)
  • 換気の悪い室内や車内
  • クレート内や風通しの悪いサークル
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こむぎは短頭種ではありませんが、興奮しやすい性格なので、暑い日のお出かけは控えています。
それぞれの性格や体質に合わせたケアって、大事ですよね。

4. 今日からできる犬の熱中症予防法

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小さな心がけの積み重ねが、愛犬の命を守ります。
今日からすぐに実践できる熱中症対策をいくつかご紹介します。

● 散歩の時間帯を見直す

  • 朝5〜8時、夜19時以降が目安
  • アスファルトの温度は、手の甲で触って確認を

● 室内の温度管理を徹底

  • エアコン+扇風機やサーキュレーターで空気を循環
  • 温度25℃前後、湿度50〜60%が目安

● 水分補給はこまめに

  • いつでも清潔な水を用意
  • 水分補給が苦手な子は、濡らしたおやつなども◎

● 涼しい寝床を確保

  • 通気性の良い場所にクールマットなどを配置
  • 日中に一人で留守番する場合は特に注意を
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我が家では、こむぎ用に“風の通り道”を作ってあげています。窓の位置やサーキュレーターの向きだけでも、けっこう違いますよ!

5. 万が一の時のために|応急処置と動物病院に行く目安

もし熱中症の症状が見られた場合、一刻も早い対応がカギとなります。

● 自宅での応急処置(※あくまで応急です)

  1. 涼しい場所に移動させる
  2. 体に水をかける(冷水は避ける)
  3. 濡れタオルや保冷剤で首・脇・足の付け根を冷やす
  4. 呼吸が落ち着くのを待ちながら動物病院へ連絡

※無理に水を飲ませない(意識がはっきりしていない場合、誤嚥の危険あり)

● 病院に行くべき目安

  • ぐったりしている
  • 呼吸が異常に荒い
  • 舌や歯茎の色がいつもと違う
  • 呼びかけに反応しない
  • 体温が40℃以上あると感じる
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「ちょっと心配かも…」と思ったら、迷わず病院に相談するのが一番。大げさかな?と思っても、命には代えられません。

まとめ|小さな変化に気づけるのは、いちばんそばにいるあなた

犬の熱中症は、予防と早期発見でほとんど防げるといわれています。
そのためには、**いつもの様子をよく知っている“飼い主の気づき”**が何より大切。

暑さが本格化する前に、ぜひ一度「環境」と「行動」を見直してみてください。
今日も、明日も、大切な家族と一緒に元気に過ごせますように。

hisa
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夏の暑さは過酷だけど、工夫次第で乗り越えられます。
この記事が「うちの子のために何か始めよう」と思うきっかけになれば嬉しいです。

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