雷が鳴ると、ブルブル震えたり、家具の下に隠れたりする愛犬。
その姿を見ると、「何かしてあげたいけれど、どうすれば?」と悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、犬が雷を怖がる理由と、すぐに試せる7つの対処法を、わかりやすくご紹介します。
この記事を読めば、愛犬の不安をやわらげるヒントがきっと見つかります。
目次
1. 雷の音に震えるのはなぜ?犬が怖がる3つの理由

突然の雷鳴に、ブルブルと震えたり隠れたりする愛犬。そんな姿を見ると、飼い主としてもどうしていいか迷いますよね。
では、なぜ犬は雷にそれほどまで怯えるのでしょうか?理由を知ることが、適切な対処の第一歩です。
1-1.犬の聴覚は人間の4倍以上敏感だから
まず第一に、犬の聴覚は私たち人間とは比較にならないほど鋭敏です。
そのため、遠くで鳴っている雷の低音や振動も、犬にはまるですぐ近くで爆発しているように感じられます。
つまり、犬にとっては命の危険を感じるほどの恐怖なのです。
1-2.電気的な刺激や気圧の変化を感じ取っているから
実は、雷による電気的な空気の変化や気圧の変動も、犬は人間より早く察知します。
その違和感が、じわじわと不安を増幅させてしまうのです。
さらに、それが繰り返されることで「雷=怖い」という条件反射が強化されます。
1-3.過去の恐怖体験がトラウマになっている場合も
加えて、過去に雷が鳴った際に強い恐怖を感じたり、災害や停電と結びついた経験があると、それが心に残りトラウマになることもあります。
犬の記憶力と感受性はとても高く、1度の経験でも長く影響を及ぼすのです。

こむぎは、まだ雷が聞こえていない私よりも先に異変に気づいて震え出します。犬の耳の鋭さって本当にすごい…。
2. こんな行動が出たら注意!犬が雷を怖がっているサイン

では、雷に対して恐怖を感じているとき、犬はどのようなサインを出すのでしょうか?
見逃しやすいしぐさも含め、代表的な行動をチェックしておきましょう。
2-1.震える・隠れる・そわそわする
まずよく見られるのが、ブルブル震える、狭い場所に逃げ込む、落ち着きなく歩き回るなどの行動です。
これは、恐怖や不安を感じたときの典型的なサインです。
2-2.よだれ・過呼吸・嘔吐などの身体症状
さらに進行すると、よだれを大量に垂らしたり、呼吸が早くなったり、時には吐いてしまうこともあります。
こうした身体の反応は、強いストレスを受けている証拠です。

雷が鳴り始めたときのこむぎの小さな変化に気づけるよう、普段からよく観察しています。
3. 犬が雷を怖がるときに試したい7つの対処法

とはいえ、「雷をやめて」とは言えませんよね。でもご安心ください。
次の7つの対処法を実践することで、犬の不安を和らげ、落ち着かせることができます。
3-1.安心できる“隠れ家”を作る
まずは、犬が安全だと感じる空間を用意しましょう。
クレートや段ボールを使って、暗くて狭い“隠れ家”をつくってあげると効果的です。
お気に入りの毛布やタオルを敷いておくと、より安心できます。
3-2.音をシャットアウトする工夫をする
次に、カーテンを閉めて雷の音や光を遮りましょう。
また、テレビやBGM、ホワイトノイズなどで音をかき消すのもひとつの手です。
3-3.飼い主が“平常心”でいる
重要なのは、飼い主自身が冷静でいることです。
「大丈夫?」と過剰に構うよりも、普段と同じ態度で接する方が、犬にとっては安心材料になります。
3-4.触れ合いは“必要に応じて”行う
怖がっているときに無理に抱きしめるのは逆効果になることも。
犬が寄ってきたら優しく撫でてあげるなど、あくまで犬の気持ちに寄り添って行動しましょう。
3-5.落ち着ける音楽や香りを取り入れる
最近では、犬用のリラックスミュージックやアロマスプレーなども販売されています。
雷の日には、あらかじめ用意しておくと◎。
3-6.獣医に相談してサプリや薬を使う
どうしても改善しない場合や、強いパニック状態に陥るようであれば、迷わず獣医さんに相談を。
市販のサプリメントや、必要に応じて処方薬を活用することも検討しましょう。
3-7.日頃からの信頼関係づくりが雷対策のベースになる
雷対策は、突然の出来事に備えるだけではなく、日常の積み重ねもとても大切です。
信頼関係が築かれていれば、犬は飼い主の存在そのものが「安心」になります。

ふだんの暮らしの中で、「ここにいれば安心だよ」と伝えていくことが、何よりも心強いお守りになる気がします。
まとめ┃雷が怖い愛犬に、今すぐできることから始めよう

犬が雷を怖がるのは自然な反応ですが、飼い主の接し方や環境の工夫で、不安をやわらげることは十分に可能です。
まずは原因を理解し、できることから少しずつ取り組んでみましょう。
繰り返し実践することで、雷のたびに落ち着いて過ごせるようになるはずです。
今日からできる小さな工夫が、愛犬にとって大きな安心になりますように。

犬の気持ちに寄り添って、今日できることをひとつずつ積み重ねていけたら、それが一番の安心につながる気がしています。
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